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82歩目「批評のすゝめ」

  • 2017.02.27 Monday

  • 最近、ニュースをちょいと賑わせている「教育勅語」

    それに伴う「教育勅語」への意見、批判、批評のあれこれ

     

    私自身のそれらに対して良いのか悪いのかは

    私が言える立場でもないので、明言はしませんが

    せっかく歴史事と教育事にスポットが当たっているので

    大学で教えてもらったことを、自分自身への復唱もこめて書いてみます。

     

    結論から言うと

    「正しく疑いなさい」

    これが大学の歴史学で教えてもらったことです。

     

    まず、何かを調べるにあたって

    今ある「史実(歴史的事実)」や「定説」を疑うこと(ホントに?なんで?どうなんだろう?など)がスタートです。

    ただし、自分の経験則や知識、感覚のみで疑うというのは(とっかかりはそれもありですが)お話になりません。

    その場合、もし誰かと意見を相対することになった時

    それはただの批判でしかなく、議論の余地もなく、答えは平行線で解決もなく、

    悪い意味で「あなたはあなた、私は私」という排他的結論に至り

    建設的な何かを生み出すというのは、中々ありません。

     

    そうならないためには、

    1にも2にも「証拠」「根拠」となりうる何かを見つけ出し、示すこと

    そして、自分が構築した意見を、自分で批評してみること

    さらに、第三者によって確認をしてもらうこと

    この積み重ねに限ります。

     

    この手法、何も歴史学の中だけのことではありません。

    例えば「1+1」の答えを指を折るなり、リンゴを置くなりして証明していく

    答えが出たら、もう一度その証明が正しいか確認(答えが「2」でない場合を考えたり、再証明する)

    第三者にも確認してもらう。

    科学なら、実験の積み重ね

    カップ麺なら、新しい味の研究をして試食を重ねて、、、

    言われなくともそらそうだ、なことなんです。

     

    ところが一転

    歴史や教育となると、そもそもの答えが曖昧

    むしろ答えがないのでさぁ大変

    批判の応酬に終始し、ちっとも解決をみないなんてことがままあります。

    個人的に、残念でなりません。

     

    ちなみに今回槍玉にあがった「教育勅語」の全文はこうです。

     

    外薀柾陬好訥叱
    朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ外薀諒ジ史鰌薀忘.紡献梗た談栄稱譽帽Д坊残錺僕Д防徂愾袁促景友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン


    斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ


    明治二十三年十月三十日
    御名御璽
     

    特に良く言われるのが、12の徳目(訳については諸説あり)

     

    一、父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)

    二、兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)

    三、夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)

    四、朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)

    五、恭倹己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)

    六、博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)

    七、学ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)

    八、以テ智能ヲ啓発シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)

    九、徳器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)

    十、進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)

    十一、常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ (法令を守り国の秩序に遵いましょう)

    十二、一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機が迫ったなら国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)

    (全文訳文ともに『ウィキペディア』より)

     

    制定された時代背景や、文化その他諸々も含めて考えなければならないことなので

    良いとか悪いとか、そんなのは抜きにして

    とりあえず、文章のみ完全否定(「しましょう」を「しません」)で読んでみると、

    それだけでも、また違った風景が、色々と見えてくるかもしれません。

     

    これ、自分の意見にもやってみると

    存外楽しかったりするので、お勧めです。

     

    とはいえ、そんなこととは関係なく

    すくすく育っている子どもたちを見て、ほっこりしたのでありました。

     

     

     

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    阪上 暢義 (のぶ)

    兵庫県宝塚市在住
    関西大学文学部史学地理学科を卒業
    サラリーマンを経て、中学教員を10年続け、2015年度より西宮サドベリースクールのスタッフとなる。
    恐竜とLEGOと社会と音楽と映画と…
    とにかく好きなことが多い
    (心は)16歳。






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