108歩目「サドベリーは教育?その2」

  • 2017.10.12 Thursday

  • 前回からの続きで

    「サドベリーは教育ではない」

    という言葉からの、勝手気ままな考察です。

     

    ■狭義と広義■

     

    そもそも「教育」とはどういう意味なのか

    辞書によると

     

    「教え育てること。知識,技術などを教え授けること。

     人を導いて善良な人間とすること。

     人間に内在する素質,能力を発展させ,これを助長する作用。

     人間を望ましい姿に変化させ,価値を実現させる活動。ー」

    『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』

     

    ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、

       意図的、計画的に働きかけること。知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養(かんよう)などを図り、

       その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。」

    『デジタル大辞泉』より

     

    と、なっています。

    他の辞書でもだいたい同じ

     

    ということは、言葉的に

    サドベリーは「教育ではない」ということになります。

     

    ただし、これは「狭義の教育」

     

    『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では

    「−以上のように教育という語は多義に使用されるが,

     陶冶,教化,育成,形成などと同義にも用いられ,またそれらを総括する語として広義にも用いられる。−」

     

    「ー広義には、人間形成に作用するすべての精神的影響をいう。ー」

    『大辞林 第三版』より

     

    「人間は(中略)意図的,無意図的なさまざまな刺激とその影響を受けて,成長し発達する存在である。

     教育とは,広義ではこれらの人間形成全体を指すが,

     狭義では一定の目的ないし志向のもとに,対象に対する意図的な働きかけを指す。ー」

    『世界大百科事典 第2版』より

     

    となっています。

     

    サドベリーも、十二分に「教育」の範疇です。

     

    前回同様分類してみると

     

    ・狭義の教育

     公教育、シュタイナー、モンテッソーリ など

     

    ・広義の教育

     サドベリー など

     

    こうなると「サドベリーは教育ではない」という言葉は

    「間違っている!」「狭義の意味しか見てない!それこそ視野が狭い!」

    となりそうですが

     

    それでは、互いに相容れず

    なんの発展も解決もない「はい論破」的なものになっちゃうので

    次回ももう少し、

    言葉から「教育」を考察したいと思います。

     

     

     

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    107歩目「サドベリーは教育?」

  • 2017.09.29 Friday

  • 「サドベリーは教育じゃないですね」

    かつて見学に来てくれた親御さん(海外の方)がこう感想を頂きました。

    ここ半年くらい、事ある度にこの言葉が頭の中で再生されています。

     

    サドベリーを教育とするからには

    やはり「教育」についての考察は、避けて通れないことです。

     

    ということで、今回からしばらく考察をしてみようと思ったわけですが

    そもそも教育には大きく分けて、2つの考え方があります。

     

    1つは

    始めは誰もかれも、何も知らないのだから

    どんどん教えていく方が良い

     

    もう1つは

    人間本来が持っている力を

    いい形で引き出す

     

    この2つ、

    古今東西どっちがいいかと論じられてきているのですが

    歴史面に関しては

    不勉強乱筆ながら以前にも書かせてもらったことがあるので(78歩目「冒険者3」)

    今回は割愛です。

     

     

    さて、始めに「大きくわけて」と書きましたが

    2つのうちどっちかだけというのは稀です。

     

    これは大前提としてザックリ分けてみると

     

    1つ目の考え方は

    多くの国で実践されている公教育

     

    2つ目の考え方は

    シュタイナーやモンテッソーリなどに当てはまり

    サドベリーもこちら側。

     

    この分類

    1つ目がメジャー

    2つ目がマイナー

    というのが、忌憚のない率直な感想

     

    さらにオブラートに包まず言えば

     

    サドベリーは

    2つ目の「引き出す」という言葉からも外れているので

    マイナーの中のさらに亜流

     

    冒頭の感想にも納得です。

     

    さて、

    果たして

    サドベリーは教育なのか

    そうじゃないのか

     

    次回も考えていきたいと思います。

     

     

     

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    阪上 暢義 (のぶ)

    兵庫県宝塚市在住
    関西大学文学部史学地理学科を卒業
    サラリーマンを経て、中学教員を10年続け、2015年度より西宮サドベリースクールのスタッフとなる。
    恐竜とLEGOと社会と音楽と映画と…
    とにかく好きなことが多い
    (心は)16歳。






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